2011年11月22日火曜日

3回生の合評から

実習棟の一画で、
3回生の合評が今日と明日の2日間行われています。

少しのぞいてきました。



右上に浮かんでいるのが作品です。
バルサ材という超軽い木材を使っているため、テグス糸1本で浮きます。


作品の中をのぞくと、規則正しく並んだ木の板。


単細胞生物を参考にした有機的な形体だそう。



留学生が古い木箱から取り出した作品はいい香りがします。


なんの模様・・・?
上から順に、京都駅周辺の地図三条四条周辺の地図清水寺周辺の地図精華大学周辺の地の模様が彫られているそうです。
美しい色は、削ったお香の粉が詰められています。

京都駅周辺はお香の中でも現代的な香りのコーヒーや紅茶、忙しい街をイメージしてペパーミントのお香。
三条四条周辺はバニラやシトラスなど、食べ物のお香。
清水寺周辺は昔からある白檀などのお香。
精華大学周辺は学校近くの家でよく飲む緑茶やラベンダーのお香。
など自らの経験を元にした香りが配置されています。

収納する時は、地図上のとおり、北から順に箱を積むそうです。


箱を回して香りを楽しんでいました。
火をつけてみたいという意見多数!


こちらは昨日も紹介した御影石の作品。
同じ御影石でも、磨く度合によってこんなに変化が楽しめるんですね~。


重い御影石を持ち上げる、積み上げる、くるくる回す、棒に沿って移動させる、
という行為が単純に楽しめます。


うって変わってこちらは、長い時間をかけてモデルさんを見ながらじっくり作ってきた粘土の裸婦像。
本人いわく、出産を終えたモデルさんを使いたかったということで、お腹のたるみもしっかり造形されていました。

一方で、出産を終えた女性の体がこうなるというのは作者のイメージであって、
出産しても体型が全く変わらない、変えないよう努力する女性もいるのでは・・という意見も。

モデルさんその人を作っていくのか、女性のイメージを作っていくのか、塑像をとにかく極めていくのか、作者の思うところによって、裸婦像ひとつとっても様々な見方ができます。


合評は明日もつづきます。



ツジタ