2011年11月30日水曜日

ボールペンを使い切る。

1回生の授業から。
「I am ボールペン」。

ルール:支給された1本のボールペンを使い切ります。


いつインクが切れるのかドキドキしながら。

文字を書く人も。
友達の口癖を延々書いています。


模様の中を、よくよく見れば
「意味のない模様のような文章」を書いたという人も。

自分の名前「ひとみ」!。

ハンググライダーのサークルに入っている彼。
渦巻く風と、飛ぶ自分。

上方にメガネが散らばってます。


そして今現在取り組んでいるのは・・・・
段ボールと絵具とボンドだけを使い、本物に似せていく課題。

段ボールをちぎっています。

自分のジャケットをなぞっています。

薄いパレットを見ながら段ボールをつぶします。





ツジタ





2011年11月29日火曜日

わたしが今読んでいる本

精華大学が発行するフリーペーパー「SEIKA NOTE」に、
載っていたのは立体造形コースの4回生です。

                ↑ここ。
                彼が「人生が変わったこの一冊」に選んだのは
                羽海野チカ「ハチミツとクローバー」という本です。


そういえば、今、立体造形コースにいる人々はどんな本を読んでいるのだろうか?
・・・・ということで。


石切り場で毎日石彫をつづける彼女は読書家。
今、読んでいるのは
菅浩江「永遠の森 博物館惑星」という本だそう。



話は近未来の博物館。
そこでは、係員の脳についた通信機能を通して、目の前の美術作品の情報が見えるらしい!

係員を退職した後は、その映像が見えなくなるらしく、
彼女いわく「ちょっと切ない。」話。










助手の鎌田さんが腕組みしながら
「化石関連の本ばっかりやけどな~」と言いながら。

矢島道子「化石の記憶」という本。








その昔、化石は、人間や植物などあらゆる生物のが地中に埋まったものだと考えられていた時代があった!

ヨーロッパでは、化石を調査するのは牧師の役割だったそうで、
化石はノアの方舟が実際にあったことを証明するものだったとか。









可愛いオレンジ色の靴をはいた2回生が話しているうちに
昔、気に入っていたという絵本の話をしてくれました。

アクセル ハッケ「ちいさなちいさな王様」。









グミサイズの王様の話。
王様の主食はグミ。
住所は暖炉の後ろ。

王様は日に日に小さくなっていって最後には・・・・










主人公の真似までしてくれて語ってくれたのは、

ちばあきお「キャプテン」。

新庄、イチローが読んで野球選手に憧れた漫画本だそう。










26巻まで。













3回生の画像がブレてしまった男子。

今読んでいるのは
石田依良「娼年」。


石田依良の中でも特に「下北サンデーズ」
がオススメだそう。






下北沢の劇団員の話。











教室でビリヤードをしている彼が今読んでいるのは、

リチャード・ドーキンス「盲目の時計職人」。






実際に実在したという目の見えない時計職人がタイトル。

目の前の物を誰かが作ったように、
道端の石ころも人間も誰かが作ったのかも、それは誰なのか、
という哲学的な本。

訳者は日高敏隆。






一緒にビリヤードしていた彼は、

村上春樹「ダンスダンスダンス」。

この本で、村上春樹全小説を読み終えるそう。




















西先生、内田先生、吉野先生がみな読んで購入したという本は・・

畠山重篤「リアスの海辺から」。
宮城県気仙沼で牡蠣の養殖をしながら、植林活動を続ける著者。


自分の体験を元に、
海にとって森の環境が大切だという、

そんな畠山さんが息子2人を連れてスペインを旅する話。











そして西先生が今、現在まさに今夜も読むのは、


辺見庸「水の透視画法」。














そしてそして・・
最初に書いた
羽海野チカ「ハチミツとクローバー」の彼が

今読んでいるのは、






羽海野チカ「3月のライオン」。







やっぱり!
好きな作家は追いかけてしまいます。

2011年11月28日月曜日

「ヒト〇ことば〇ヒト」 服部正志展

明日から始まる展覧会の紹介です。

立体造形コースの非常勤講師・服部正志先生の個展「ヒト〇ことば〇ヒト」。

京都市内にあるギャラリーでの展示です。
ぜひお越しください。


「ヒト〇ことば〇ヒト」
服部正志展

2011/11/29(火)~12/11(日)
12:00~19:00(最終日~17:00)
月曜休廊
ギャラリーアーティスロング
〒604-8332京都市中京区三条通堀川西入ル一筋目角
http://artislong.info/

2011年11月22日火曜日

3回生の合評から

実習棟の一画で、
3回生の合評が今日と明日の2日間行われています。

少しのぞいてきました。



右上に浮かんでいるのが作品です。
バルサ材という超軽い木材を使っているため、テグス糸1本で浮きます。


作品の中をのぞくと、規則正しく並んだ木の板。


単細胞生物を参考にした有機的な形体だそう。



留学生が古い木箱から取り出した作品はいい香りがします。


なんの模様・・・?
上から順に、京都駅周辺の地図三条四条周辺の地図清水寺周辺の地図精華大学周辺の地の模様が彫られているそうです。
美しい色は、削ったお香の粉が詰められています。

京都駅周辺はお香の中でも現代的な香りのコーヒーや紅茶、忙しい街をイメージしてペパーミントのお香。
三条四条周辺はバニラやシトラスなど、食べ物のお香。
清水寺周辺は昔からある白檀などのお香。
精華大学周辺は学校近くの家でよく飲む緑茶やラベンダーのお香。
など自らの経験を元にした香りが配置されています。

収納する時は、地図上のとおり、北から順に箱を積むそうです。


箱を回して香りを楽しんでいました。
火をつけてみたいという意見多数!


こちらは昨日も紹介した御影石の作品。
同じ御影石でも、磨く度合によってこんなに変化が楽しめるんですね~。


重い御影石を持ち上げる、積み上げる、くるくる回す、棒に沿って移動させる、
という行為が単純に楽しめます。


うって変わってこちらは、長い時間をかけてモデルさんを見ながらじっくり作ってきた粘土の裸婦像。
本人いわく、出産を終えたモデルさんを使いたかったということで、お腹のたるみもしっかり造形されていました。

一方で、出産を終えた女性の体がこうなるというのは作者のイメージであって、
出産しても体型が全く変わらない、変えないよう努力する女性もいるのでは・・という意見も。

モデルさんその人を作っていくのか、女性のイメージを作っていくのか、塑像をとにかく極めていくのか、作者の思うところによって、裸婦像ひとつとっても様々な見方ができます。


合評は明日もつづきます。



ツジタ







2011年11月21日月曜日

御影石を彫る

影が長く伸びてくる、時刻は午後4時。



2回生の授業、御影石石彫制作もいよいよ大詰めです。



最終仕上げの磨き作業に入ったもようです。
「生命」をテーマに、泡のようなぽこぽこが出来てきていますね~。

寒い屋外での水作業はキツい!
・・・でも制作していると、だんだん寒さも痛さもマヒしてくるような気がします。
使用しているのは中国産「桜御影」。
桜色しています。


形もハッキリ見えてきました。
こちらは能勢産「黒御影」。
明後日の合評が楽しみですね!


こちらは、同じ御影石ながら3回生が制作中。

アーチ状の鉄棒に4つの石が通されてますが・・・右に2つひだりに2つ


あれ・・左に4つ。

左に3つ、右に1つ・・・って移動する御影石。なんです。




✦オマケ✦*

うさぎ。
女の子に受けそうですね★*










2011年11月16日水曜日

ブロンズを着色

外でワラを組み始める西先生。
ムーミンの家みたいな。

点火!


燃えさかるムーミン家。
ものすごい煙の勢いです。


鎮火。
けむくじゃらの生き物みたいな感じ。


ゴソゴソ掻き分けると・・・



ゴロンと出てきたブロンズ3体!

1回生のブロンズ着色の授業で、
着色の技法のひとつ、焼き色をつけるためのワラの家でした。


焼く前に、ブロンズには味噌をつけます。
なぜか、レモン汁もつけていた1回生。

どんな変化が起こるのか、やってみないことには分からない!ってことで。


火から取り出したブロンズに水をつけて・・・・じゅ~













赤いまだらの模様が浮かび上がってきました。
















緑色に見える部分も。




他にも着色の方法はいろいろあって、

塩化アンモニウムをつけることで青銅色に。
アンモニウムは尿なんかと同じで、鳥の糞がついた屋外にあるブロンズがこんな色になっているのをよく見かけます。

ピカピカに磨き上げる人も。
これはピカールという薬品で磨いているところ。
「ピカールすご~い」って言いながら夢中で磨いていました。






ツジタ